特急列車に乗ったとき、
ある駅ではチャイムが鳴って、
別の駅では鳴らない…
そんな経験ありませんか?
「この違いって、なに?」
って、
ちょっと気になったりしますよね。
結論から言うと、
チャイムが鳴るかどうかは、
ほとんど車掌さんの判断なんです。
全国で決まったルールがあるわけじゃなくて、
現場で柔軟に対応している、
というのが実情なんです。
この記事では、
そんな「車内チャイムの謎」を、
なるべくわかりやすく紹介していきます。
車内チャイムって何のためにあるの?
そもそも「車内チャイム」って、
どんな役割があるのでしょうか。
聞き慣れたあのメロディには、
ちゃんと意味があります。
✔ このあと案内があるよと知らせる
✔ 旅の雰囲気を盛り上げる
✔ 路線や車両の個性を演出する
乗客へのちょっとした合図や、
旅の空気感をつくるために、
チャイムは流されているんですね。
チャイムにもいろんな種類がある
最近の特急列車では、
オリジナルのチャイムを使っているケースも
増えています。
たとえば、東海道新幹線では、
かつては「鉄道唱歌」だったのが、
「AMBITIOUS JAPAN!」に変わり、
2023年からは「会いにいこう」に。
時代やテーマに合わせて、
チャイムの曲も変化しているんです。
ちなみに、新しいチャイムを導入するには、
制作に約4カ月、
列車に入れる作業にも1カ月ほどかかるとか。
「音楽プロジェクト」なんですね。
駅によって鳴る・鳴らない…なぜ?
本題の「駅ごとの違い」について。
明確なルールは、全国共通では存在しません。
実際には、車掌さんの裁量で
チャイムを鳴らすか決めているんです。
「列車乗務員作業標準」では、
基本的に始発や終着の駅で
チャイムを鳴らすことが多く、
途中の駅では流さないのが一般的。
ただし、
中間駅でも、
車掌の判断でチャイムを流すことがあります。
乗り降りが多い駅では、
あえてチャイムを鳴らすことも。
実はこれ、全部その時の判断。
だから毎回違うんです。
「駅長の判断」って本当?
SNSなどで時々見かけるのが、
「チャイムは駅長の指示で流す」説。
ですが、実際には
車掌が自由に判断している
ケースがほとんどです。
駅長から細かい指示があることは
かなり珍しいようですね。
では、実際にどんな運用がされているのか、
次のパートでは最新の具体例を紹介します。
各社のチャイム導入例を見てみよう
ここからは、最近話題になった
チャイムの導入事例をご紹介します。
JR東海の新幹線では、
2023年7月から「会いにいこう」を採用。
制作には数万人が参加する
キャンペーンも行われました。
スピーカーの仕様が車両によって異なるため、
どの編成でも同じように聞こえるように
細かな調整をしているそうです。
JR西日本の187系特急では、
「アルプスの牧場」が新たに採用され、
停車駅の前後でチャイムが鳴る運用に。
新型やくも(273系)では、
あの「Official髭男dism」の楽曲が
チャイムになっていて、SNSでも話題に。
楽しみ方のひとつになっています。
チャイムが鳴らない理由は?
「あれ、今日のこの駅では鳴らなかった…」
そんなときもありますよね。
その原因として考えられるのがこちらです。
✔ 運行が遅れていて放送の余裕がない
✔ トラブルや機器の不具合があった
✔ 車掌が「不要」と判断した
✔ 臨時列車など特殊な運用
ではなく、理由があって省略している
ことも多いんです。
利用者として気をつけたいこと
まず覚えておいてほしいのは、
チャイムがなくても、
大事な案内は必ず行われる
ということ。
到着案内やドアの開閉、
乗り換え情報などは、
ちゃんと放送で流れます。
チャイムがない=情報がない、ではないので、
案内の声や表示器をよく確認することが大事です。
また、不安な場合は
早めに降車準備をしておくと安心。
よくある質問(FAQ)
Q. チャイムが鳴らない駅で降りる場合、どうすれば?
A. チャイムがなくても、放送や表示で降車案内があります。
不安なら早めに荷物をまとめておきましょう。
Q. チャイムの曲はどう決まるの?
A. 路線や地域のイメージに合わせて、
ブランドや時代感を考慮して選ばれています。
Q. チャイムが鳴る駅・鳴らない駅は事前にわかる?
A. 基本的に公開されていません。
車掌の判断なので、その場にならないとわかりません。
まとめ
鉄道の車内チャイムは、
一見するとルールがありそうで、
実はとても柔軟に運用されています。
車掌の経験や判断、
その日の状況によって、
鳴らすかどうかが決まるため、
「絶対」や「例外なし」ではないんですね。
チャイムがあってもなくても、
案内放送と表示をしっかり確認すれば、
大丈夫です。
「なるほど、そういうことか〜」に変われば、
きっと旅はもっと楽しくなります。
安心して、次の鉄道旅を楽しんでくださいね。
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